原発事故により、明らかに降り注いだ放射性物質は、 今現在も、原発からの漏洩や一般ごみ焼却による空間への濃縮放出により、関東に存在しています。
実際にどのくらい汚染されているのかを調べる時に、自治体は、空間線量を測る事によって、安全性を導き出しました。
ところが、事故初期から海外で言われていたように、実際の汚染度合は空間線量で測ることができません。
その事実が、今、ようやく明るみに出始めました。

所沢市内の住宅地・側溝から1万ベクレル/Kg

先日、当サイトに、所沢市の住宅街の側溝の土から
1万ベクレル/Kgの汚染が見つかった、とご連絡がありました。
ご本人の希望により、後日データをアップ予定(2013/1/20upしました)でいますが、まずはこちらにて状況をご説明いたします。
まず、地域で行う環境美化の公道の清掃時、ご自宅前の側溝の土(線量0.2μSv/hほど)を採取し、後日所沢市の市民測定所・とこらぼにて、測定。
結果を受け、道路維持課の職員の方が、線量の再測定(0.313μSv/h)、側溝の除染・回収、一時保管を行い、現在、国での保管手続きを探しているとのことです。

ちなみにこの環境美化の日に収集された他の土は、道路維持課の残土置き場で空間線量に問題ない事を確認の上、焼却処分されたそうです。

今回、線量の測定で違いが出た点については、
「測定器の角度を少し変えるだけで、数値が変動する」とのこと。
これは計測者によって、方法によって、数値に開きが出るということです。

そしてやはり、空間線量から汚染度合(ベクレル)を推し量ることが困難であることが判明しました。
さいたま市の教員・川根先生のブログにも、落ち葉の線量と実際の汚染度合(ベクレル)に開きがある事が示されています。

かなりの汚染度合(ベクレル)が生じない限り、細かな空間線量には響かない…。

あらためて、過去の状況を調べるとともに、市役所と市民による長期的土壌調査が必要と感じます。



過去のデータ

内部被ばく量
0.5ベクレル/Kg
空間線量
さいたま市平均値0.034
「平成20年度 環境放射能水準調査結果 総括資料 日本分析センター」より)
土壌汚染度
4.8ベクレル/Kg
さいたま市桜区2009年度0~5cm

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